技適(技術基準適合証明)の取得は、電子工作輸入販売する上で避けて通れない重要なステップです。
1モデルあたり最低でも20万〜60万円程度が相場ですが、すでに「技適取得済みのモジュール」を使用することをおすすめします。
1. 技適取得の費用
費用の内訳は「登録証明機関(TELECやUL等)への手数料」と「試験用サンプルの準備費用」です。
| 項目 | 概算費用 | 備考 |
| 登録・基本料 | 約8万〜15万円 | 申請そのものにかかる費用。 |
| 特性試験料 | 約15万〜40万円 | BluetoothやWi-Fiなど無線規格ごとに変動。 |
| ラベル発行・事務 | 約1万〜3万円 | 証明書の発行やシールの管理費用。 |
| 代行手数料 | +10万〜20万円 | 専門のコンサル会社に依頼する場合。 |
| 合計(1件) | 約30万〜60万円 | 規格が複雑なほど高額になります。 |
注意: Bluetooth製品の場合、技適とは別に**Bluetooth SIGの認証(数千ドル〜)**も必要な場合があり、トータルコストが跳ね上がる可能性があります。
2. 技適取得の手順
一般的に、以下のステップで進みます。期間は最短で1ヶ月、通常2〜3ヶ月程度です。
- 規格の特定:その製品が電波法のどの種別に該当するかを確認します(例:第2条第1項第19号など)。
- 見積もり・契約:登録証明機関(TELECなど)に問い合わせ、見積もりを取得します。
- 試験サンプルの作成:**試験用の特別なファームウェア(連続送信モード等)**を書き込んだサンプル機を準備します。
- 必要書類の提出:工事設計書、回路図、部品配置図、ブロックダイヤグラムなどを提出します。
- 試験・審査:機関が電波の出力や周波数の精度を実測します。
- 証明書発行・マーク貼付:審査に通れば「技適番号」が発行され、製品にマークを表示できます。
3. 電子工作輸入販売での「賢い回避策」
個人や小規模会社で数枚〜数十枚のキットを売る場合、自社で技適を通すのは現実的ではありません。以下の方法が一般的です。
- 技適済みモジュール(ESP32やRaspberry Pi Pico Wなど)をそのまま使うモジュールのアンテナや回路を改造せずにそのまま組み込むのであれば、キット全体で新たに技適を取り直す必要はありません。販売ページに「技適取得済みモジュール使用」と記載するだけでOKです。
- 「特例制度」を利用する(開発者向けのみ)実験目的のユーザー向けであれば、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」をユーザー自身に届け出てもらう形もありますが、販売用としてはハードルが高いです。


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