技適の壁

1688.comと技適への道

技適(技術基準適合証明)の取得は、電子工作輸入販売する上で避けて通れない重要なステップです。

1モデルあたり最低でも20万〜60万円程度が相場ですが、すでに「技適取得済みのモジュール」を使用することをおすすめします。


1. 技適取得の費用

費用の内訳は「登録証明機関(TELECやUL等)への手数料」と「試験用サンプルの準備費用」です。

項目概算費用備考
登録・基本料約8万〜15万円申請そのものにかかる費用。
特性試験料約15万〜40万円BluetoothやWi-Fiなど無線規格ごとに変動。
ラベル発行・事務約1万〜3万円証明書の発行やシールの管理費用。
代行手数料+10万〜20万円専門のコンサル会社に依頼する場合。
合計(1件)約30万〜60万円規格が複雑なほど高額になります。

注意: Bluetooth製品の場合、技適とは別に**Bluetooth SIGの認証(数千ドル〜)**も必要な場合があり、トータルコストが跳ね上がる可能性があります。


2. 技適取得の手順

一般的に、以下のステップで進みます。期間は最短で1ヶ月、通常2〜3ヶ月程度です。

  1. 規格の特定:その製品が電波法のどの種別に該当するかを確認します(例:第2条第1項第19号など)。
  2. 見積もり・契約:登録証明機関(TELECなど)に問い合わせ、見積もりを取得します。
  3. 試験サンプルの作成:**試験用の特別なファームウェア(連続送信モード等)**を書き込んだサンプル機を準備します。
  4. 必要書類の提出:工事設計書、回路図、部品配置図、ブロックダイヤグラムなどを提出します。
  5. 試験・審査:機関が電波の出力や周波数の精度を実測します。
  6. 証明書発行・マーク貼付:審査に通れば「技適番号」が発行され、製品にマークを表示できます。

3. 電子工作輸入販売での「賢い回避策」

個人や小規模会社で数枚〜数十枚のキットを売る場合、自社で技適を通すのは現実的ではありません。以下の方法が一般的です。

  • 技適済みモジュール(ESP32やRaspberry Pi Pico Wなど)をそのまま使うモジュールのアンテナや回路を改造せずにそのまま組み込むのであれば、キット全体で新たに技適を取り直す必要はありません。販売ページに「技適取得済みモジュール使用」と記載するだけでOKです。
  • 「特例制度」を利用する(開発者向けのみ)実験目的のユーザー向けであれば、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」をユーザー自身に届け出てもらう形もありますが、販売用としてはハードルが高いです。

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